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君がいいんだ

第3章 初デート

翔くん、と呼ぶと笑顔で応えてくれる

こんな幸せでいいのかな…

私がずっとずっと好きだった
あの『櫻井翔』だよ…
そっくりさんじゃないよ…ね?
夢じゃないよ…ね?

その『櫻井翔』が私を「紗英ちゃん」と呼んでくれて
私は「翔くん」と呼んでいる

コーヒーをいれてケーキを食べて
好きな映画の話をして…
私の話を聞いて笑ってくれる

楽しくて…
時間なんてあっという間に過ぎていく

こんな時間をまた過ごすことができるといいな…
そろそろ帰らないといけないかな?
次のデートってあるのかな?
またデートをしたいって言ってみても
いいのかな…?

でも…まだ…
好きだって言われたわけではないし
図々しい…かな…

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