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君がいいんだ

第4章 同じ気持ち

ぬいぐるみ
くるくるドライヤー
小さな観葉植物…

視界に入ってくる女の子アイテムで
俺はやられっぱなしだ

どうにか平常心を保ちながら
メールが嬉しかったこと
今日のパスタも美味しかったこと
ずっと会いたかったこと
今まで言いたかったことを全て伝えた

彼女は顔を赤くしながら俺の話を聞いていたが「あの…」と話し始めた

「私も…櫻井さんに、すごく…会いたかったです…今日みたいに突然でもいいんで…時間があったら…その…」
「会いに来てもいい?」
「はい…///」
「ありがとう…嬉しいな…」

テーブルを少し動かして
彼女の方に向き直す
彼女のはベッドに寄りかかったまま、洋服の裾をキュッと握っている

俺はずっと言いたかったもう1つのことを
彼女に伝えた


「あの……俺、紗英ちゃんが好きです」
「!!」
「俺の彼女に…なってくれる…かな?」

小さく「はい」と言って頷いた彼女を
勢いで抱き締めてしまった

「あの…櫻井さん、ちょっと…」
「もうちょっと…このまま…」

腕の中の彼女は苦しそうだったけど
少しすると抵抗もしなくなった

「敬語をやめるって言ったのに…」
「そ、そうですけど…」
「やめるって約束したら、離してもいいけど?(笑)」
「やめます…」
「はい!!だめー(笑)」

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