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君がいいんだ

第5章 スウェット

「いやーよくガマンしたな…と…」
笑いながらマネージャーは運転している

「ちょっ……何言ってんですか///」

持って無いならスルなって
中野さんが言ったんじゃん

「もう…(笑)ギリギリでしたよ…俺…」
そう言うとマネージャーは
「彼女さんも…ですよね、きっと…」
と言った

そうなのかな…?
彼女もいっぱいいっぱいだったのかな?

そう思うと何だか切なくなった

昨日と同じ服だってことを
どうメンバーに言い訳しようかを
考えてた自分が恥ずかしくなった…

楽屋に入ると目敏いにのが一番に口を開く

「服、昨日と同じじゃん?どうしたの?」
と聞きながら理解したように
にやりと口角を上げる

「あ、うん…泊まった…から…」
「!!」
声にならないほど驚いている
「ムフフな時間を過ごしたってわけですかー(笑)」
「違げーよ…」

俺は手短に話すと、「うわー切ないねー」
とにのが悶える格好をした

「でもさ…彼女も残念だったんじゃん!?」

マネージャーと同じことを言う
やっぱりそうなのかな…と考えていたせいか、にのが小さく「ビール…?」と言ってたけど、あまり気にしなかった

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