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君がいいんだ

第1章 はじめまして

「あっ…いったーい…」

そんなに飲んだつもりはないが
酷い二日酔いで目が覚めた…

段々と記憶が戻って来ると、私がどうやって帰ってきたのかをはっきりと思い出した

「うわー…どうしよ…」

お礼を言いたいけど、どうやって!?
響子に言って櫻井さんの連絡先を聞く!?

アパートの天井を見ながら考えてみて
響子に電話しようと鞄から携帯を取りだすと、一枚のメモを見つけた
見慣れた響子の字で私の住所が書いてある

「これを見て送ってくれたんだ…」

丸めて捨てようとしたとき、響子とは違う字で何か書いてあることに気づいた

「これって…」

なぐり書きだが電話番号とアドレスだ…
S. SAKURAI と書いてある…

「うそ…!?」

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