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俺の執事(ひつじ)

第2章 ひつじが2ひき

「…どう、して?」

「どうしてなど、何年坊っちゃんの執事をやってるとお思いで?」

そう言っていつもの台詞を吐くひつじは
優しく俺を抱きしめた
それがすごく温かかった

「私くしは坊っちゃんのひつじです
坊っちゃんの事がわからなくては
執事失格になってしまいます」

そうやってひつじはどや顔をする

「…ほんっとに腹立つな…ひつじは」

ひつじがいつものペースで心が落ち着いた

「……ひつじ、俺はものすごく不安なんだ…
祖父の代から続いている会社を俺のせいで落ちてしまったらと思うと色んな人たち申し訳ないんだ」

俺は不安を暴露した
なのにあろうことかひつじは

チュッと俺の額にキスを落とした


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