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俺の執事(ひつじ)

第2章 ひつじが2ひき

身動きをしっかり固定される俺は
ひつじの胸にすっぽり埋まる

「ひつじ……苦じぃ……」

「坊っちゃんが暴れるからです!
正当防衛です!」

正当防衛って!こいつ!
さっき俺の正当防衛はどこにいった?

俺がモヤモヤしてる裏腹に
ひつじはまた真面目な顔をして

「坊っちゃん…
坊っちゃんは私の見る限り
この御屋敷の主でございます

旦那様が亡くなられた後も
しっかりと会社を組み立てました

経営も亡き旦那様に並ぶほど
繁盛しております!

どこからどう見ても
もう立派な主でございます!」

そう言ってひつじは子供をあやすように
ぽんぽんと頭を撫でる

「……ほんと、に?」

「はい
ですから不安はお捨てください」

ちょっとだけ上から目線なひつじが
そんな風に俺を見ててくれたのが嬉しかった


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