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夢の虹

第3章 雨の日


「きりーつ、れーぃ、さようならー」

「さようならー」


日直の気の抜けた挨拶で今日の授業が終わりを告げる。

あの席替えから数週間たった今日。

ようやく流星の隣ってことに慣れはじめて、普通に授業が受けられるようになってきた。

でも、たまに見とれてしまっていて赤面しているけどね。


「心愛ー!今日は一緒に帰れる?」


真ん前の席の小百合が振り向いて声をかけてきた。


「ごめん、今日もバイトなんだ」


悲しいことに、今日もバイトなんです…

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