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赤い印

第9章 天文部×3 動く

「よし。」
予備の制服を身に付けた私は
今から学校に行く。
行かなければならない。

のだけれども・・・・。

さっきから一歩も進んでいない。
今のところ、玄関を出ただけ。

時間はどんどん進んでいるのに、
足は益々強張ってく。

「アハハ…」
乾いた笑いが思わず出る。

「「杏樹!」」
私を呼ぶ明るい声。
「那貴、雄治…。」
「ほら、何してんだ?行くぞ」

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