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赤い印

第9章 天文部×3 動く

いつもの様に那貴が私を引っ張る。

「あ、ま、待って!」
「何?時間ないよ?」

進むのが、恐い…。

私は下唇をぎゅっと噛んだ。

雄治は私の背中をポンッと叩いた。

「大丈夫だって。な?行こう?」
私の不安を察して優しく微笑んでくれる。

温かいものが胸に広がる。

「うん。」
私は前を向いて歩き出した。

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