テキストサイズ

赤い印

第10章 一難去る。

「皆が怒るのも分からない訳じゃないの。二人とも、カッコいいから。」

皆が私をじっと見つめている。
申し訳無さそうな目で、
今にも泣きそうな目で。

「皆からして見たら、独占してるように見えるかもしれない。
でも、私は天文部に本当に星が好きな人に入ってほしいの。
それだけなの…」

語尾がしぼんでしまう。

私の言っている事は間違ってるのかもしれない。

皆から言わせればただのワガママなのかもしれない。

納得できないかもしれない。

私の事がやっぱり憎いのかもしれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ