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赤い印

第10章 一難去る。

昼休み。部室。

「杏樹、無事回復。」
焼きそばパンをほおばる。

「長谷川もアレしたら簡単に
もうしませんってわめいたし」
アップルティーを一気に飲み干す。

「情報提供は僕だって忘れんじゃねーぞ。」
長めの髪をかき上げる。

「ま、とりあえず、一難去るってことで。」

三人は拳を突き出し、
「では、これからは何でもありの
杏樹争奪戦という事で。」

それぞれがにっこりと笑った。

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