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赤い印

第10章 一難去る。

「バイバイ!」
「うん、また明日!」

放課後、
クラスメイトに別れをいうと
私は足取り軽く部室に向かう。

「皆、部活するよ!」
ガラッとドアを開けると
私以外の3人はもう来ていた。

「元気だな。」
部長が呆れたように笑った。

「はい。おかげさまで。」
ぺこりと頭を下げる。

「ほら、部活するんだろ?
早く入って来いって。」
那貴に言われて扉を閉める。

「そうだ、その前に…」
ごそごそと鞄をあさる。

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