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赤い印

第10章 一難去る。

「これ!3人に!」

……………。
部室に沈黙が流れる。

私は3つアンパンを差し出した。

「なんで、アンパン?」
「お礼のつもりなんだろうけど、
もう少しまともなの…」
「昼に食ったばっかだよ…」

3人からは不満の言葉。

「し、品はいいじゃんか。
えと、3人がいてくれたおかげで
へこたれず、学校来れました!
ありがとう!」

深くお辞儀をする。

「バーカ。」
那貴がぐしゃぐしゃと
私の頭を掻き回す。

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