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赤い印

第5章 夜の天文部

「先輩思いは佐倉だけか…」
部長が私の頭を撫で回す。

「俺のこと好き?」
部長がそんな事を聞いてくる。
「当たり前じゃないですか。
 好きですよ」
私は正直に答えた。

「「えっ!?」」

なぜか那貴と雄治が絶句する。

「何?二人とも?」
「いや、そういう好きじゃないよな…と」
「バカ!そういうのじゃないよっ!」

そう言うと二人は安堵した顔になり、部長は少し苦笑した。

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