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赤い印

第5章 夜の天文部

「…!」
頬に当たる、やわらかい感触。

「ぶちょ…」
抗議の声を上げようとすると、
そっと人差し指で唇を抑えられた。

「ほら無駄話してないで観察。」
「…ぁぅ」
部長が嫌らしく笑う。

部長のが遥かに何枚も上手だ。

だから私はただ変な声を出しながら赤面するしかなかった。

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