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赤い印

第5章 夜の天文部

「佐倉、おいで」
体を起こして
先生が右手でおいでおいでをしながら、左手で胡坐をかいた足を叩いている。

膝枕してあげるの合図。

「はい。」
お馬さんの状態で移動して
ごろんと仰向けで頭をおいた。

先生の顔が青白く光っている。
屋上の明かりのせいだろう。

いつもと違う表情にドキドキする。

「そのブレザー、誰の?」
「部長のです。」
「俺の白衣もかしちゃる。」
先生がもぞもぞと脱ぎだす。

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