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赤い印

第6章 嫌がらせと嫉妬と束縛

「何なの…」
私は一人呟きながら靴箱を開けた。

バサバサバチャッ!

中からごみの数々が振ってくる。
オレンジジュースが私の靴下をオレンジ色に染める。

『もて女気取ってんじゃねーよ!
 とっとと天文部やめろ!』

赤い、真っ赤な字で
大きく書かれたメッセージ。

あの日みたい・・・。

赤い、赤い、赤い。

真っ赤な…

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