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赤い印

第6章 嫌がらせと嫉妬と束縛

キーンコーン・・・
チャイムが3時間目の終了を知らせる。

私も内履きを履きなおして、
ベットから降りた。

一度、深呼吸をした。

「よし!」
気合を入れ直すと、メモを残して
保健室を出た。

「杏樹!」
那貴がちょうど階段から降りてきたところだった。

「那貴、何?」
「何って…。もういいのか?」
那貴は少し呆れたと言う顔をして
やっぱり心配していたという様な顔に戻る。

「うん。元気100倍だよ!」
「あっそ。」
那貴はやわらかく笑った。

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