
僕の初恋
第2章 2013年 新しい時間
新入生代表の挨拶が終わり、教室へ戻って休憩時間がきた。
「あ、あの」
声を掛けて来たのは、新入生代表の人だった。
「何」
「甲斐くんって言うんだよね?」
「そうだけど」
「あの、さ。明日、話があるの。図書室に来てくれない?」
周りが
「ひゃーっ/// 美人な渡辺菜ノ花さんに甲斐優介くん!
いいカップルだね」
「菜ノ花やるー!」
…俺の答えはもう決まっている。
「…告白?」
「うん/// どうせなら今話すね♪
校門の前に立ってる甲斐くんを見てて、運命だなって思ったの…」
「あはははっ」
俺は大笑いをした。
「…良い子ちゃんブってるとこ、キモイよ。」
最低な言い方だとは分かっていた。
…でも
妹以外、女とは関わりたくない。
…絶対に。
