僕の初恋
第4章 2013年 何かある
「お、優介」
「あれ、授業は?」
「んー…なんか自習みたいだよ?」
「そうか…」
俺は席に着いた。
「なあ、あの先生と何話してたの?」
「別に、昔の話とか。」
「え⁉知ってたのかあの先生のこと」
「まあな」
「そか…。」
そう言い、永野は本を読み始めた。
「…けくん、優介くん!」
「はっ」
「面白い顔♪」
「…渡辺か。何?」
「…今日、優介くんの家に行ってもいい?」
「…は?」
「行きたいの!」
「悪いけど断わる。」
「どうして?」
「キスくらいで調子に乗るな。」
俺は席を立ち、教室を出た。
「…優介くん。
…まだこれからなのに」