
僕の初恋
第7章 2013年 長い時間
「え……」
何が何だか分からなかった。
「い、嫌っ…!」
私は先生を床に押し倒した
「っ…」
「あ…」
宮原さんの唇に少し血がついていた
「ご、ごめんなさい…あ、あたし…」
「吸って…?」
「…や……嫌…っ…」
怒られる……
「…可愛いな、やっぱり…」
「えっ…」
「昔の優愛と変わってないな…」
変わってないって…
「優愛
好きだ」
…え?
「い、今…なんて…」
「好きだ」
「…」
しばらく黙り込んでしまった。
「優愛…」
そう言うと、先生は立ち上がり、私の所に来てまたキスをした。
…ディープキスを
「あんっ…やあ…お兄さん…///」
「クチュッ…甘い…な」
ただこれだけだった。
キスだけだったのに
こんな所を
お兄ちゃんが見ているとも知らずに
