
僕の初恋
第7章 2013年 長い時間
*優介がリビングに来る前*
「ここに座って待ってて。今お茶持ってきます」
お兄さんをリビングのソファーに座らせ、私は台所からコップとお茶を取り出した。
「はい、どうぞ」
「ん、ありがと」
私はお兄さんの向かいのソファーに座った。
「それで、お兄ちゃんに何か?」
「ああ、優介と優愛に話が……と思ったけど、優愛の事だけで良いか」
「?」
そう言うと、宮原さんは話し始めた。
父は事故ではなく自殺だったこと、宮原さんの事等…
「そうだったんですか…」
「ああ、後もう一つ話が」
「?」
そう言うと、宮原さんは
わたしの顔に近づき
キスをした。
