僕の初恋
第8章 2013年 止まらない時間
「行き先?」
『そーだよ!お前まさか…知らない⁉』
「ああ、全く」
っつーか、知ってるわけないだろ
「んで?行き先がどうかした?」
「それが………」
「えっ…」
俺は思わず起き上がった
『なあ…どーいうこと?そんな仲良かった?あの二人…』
「…いいよ、俺行かない。」
『はあ⁉何わががま言ってんだよ、早く……』
「あーもう、いい加減にしろ‼俺はあいつの事なんとも思っとねぇし、関係無いだろ‼」
『…あーそうかよ、じゃ、切るわ。せっかく教えてやったのに、何だよその言い方、腹立つ。』
プツッ…
ツーツーッ
電話が切れてしまった
「何だよあいつ、ムカつく…」