僕の初恋
第8章 2013年 止まらない時間
「お、お兄ちゃん…」
「帰るぞ…ハア……ハア…」
俺は優愛の手を握り、外に向かった。
「…あーあ、行っちゃったか…」
「ここまで来れば大丈夫だろ」
「な、何でお兄ちゃんが…」
「ったくなー…騙されんなよ、あの男に」
「…昨日の、見てたんでしょ」
「……キスしてるとこだろ」
「…うん」
そう言うと、少しずつ歩き始めた
「……でも、悪い人じゃないと思う」
「…は?」
「だって、ちゃんとした感情持ってたし…」
「とにかく、もうあいつと関わるのは駄目だ」
「ど、どうして…」
「…俺が、嫌だから」
「お兄ちゃん…」
「と、とにかくやめろよ、あいつと関わるのは///」
「はいはい♪」