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僕の初恋

第9章 2013年 崩れる音









「…ん、お兄ちゃん!起きて!朝だよ?」

「んー…もう朝か…」

「今日私早く行かなきゃいけないから。ご飯作って置いといたから食べてね。じゃあ、行って来ます」

なんかだるいな……休もうかな……


プルルル


「チッ…誰だよ、こんな時に…」

『おーい!俺だ俺』

「オレオレって、詐欺かよ。」

『ちげぇよー!起きろよ』

「何だよ、昨日までプンプンしてたくせに」

『ま、まあ良いだろ。俺今日学校行けねぇから、頼みがあるんだけど』

「はあ?何だよ頼みって」

『実は………』














「っていう事で、仕方なくお前のとこ来た」

「うわっ、お兄さんご機嫌斜めー」

「だいたい、お前のとこなんて死んでも来たくなかったし」

「口悪いぞ。」

何でよりによって宮原のとこに来なきゃいけないんだよ

「えっと…この紙を渡しておいてほしいと。」

「そうだよ。」

「うんうん…」

宮原は文を読み始めた。

「……」

その間は、沈黙が続いた

「なるほどね、んじゃ、この紙を渡しといて」

「はいはい」

「はいが多いぞー」

「んじゃ、失礼しました〜」

「あ、ちょ待て」

「何だよ」

「座れ、そこに」

俺はそこらへんにあったパイプ椅子に座った

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