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僕の初恋

第9章 2013年 崩れる音






「…俺さ、前に妹と寝たんだ」

「…ふーん…」

少し驚いた顔はしていたけど、そんなにびっくりもしていなかった

「…なんかその時少し思ったんだ。この恋は、いつまで続くのかって。」

「まあ、兄妹だからいつかは離れる時が来るんだろうけど」

「…ああ」






「…まあでも本当に好きなら、世界や時間なんて関係ないと思うよ」

「…そーか?」

「ああ。本気ならな」





「それじゃ、俺はここでパソコンしてても暇だし家帰るわ」

「あ、ああ」

「またここでな」

そう言うと、パソコンをカバンの中にしまい、屋上から出て行った

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