
僕の初恋
第10章 2013年 お泊まり会
「お泊まり会?」
「そーそー!俺と優介と寿也と優愛ちゃんの四人でさ!」
「ああ、良いけど?」
「んじゃ、爺ちゃんに連絡しとくわ」
「爺ちゃん?」
「そう!ホテル会社の社長でめっちゃ金持ちでさ!夏休みは寿也と姉貴と三人でよくホテルとか行ってたぜ!だから貸し切りにしてもらおーっと」
「ああ」
「へぇー!良いなあ、俺も行きたいわ」
声を掛けてきたのは
「み、宮原⁉」
「良いだろ?」
「あ、はい良いですよ」
おいっ、そこは断れよ!
チッ…面倒になった…
学校が終わり、家に帰宅しリビングに座っている優愛に話し掛けた
「えっ⁉お泊まり会?」
「ああ、優愛行けるか?」
「うん、良いけど?女子は来ないの?」
「ああ」
「そっかあ…ま、いいや!誰が来るの?」
「えっと、永野と宮原と寿也」
「えっ……。と、寿也…?」
すごいびっくりしたような顔をしていた
「ああ、そうだけど」
「…永野寿也?」
「ああ」
「……あ、行かないとダメだよね…」
「まあ、出来れば…」
「うん♪分かった、明日だよね。ゴールデンウィークだもんね、行かないと!」
「悪いな、優愛」
そう言い、俺は自分の部屋に戻った
「…寿也………」
