手紙
第3章 1.S君へ
君が指揮者になって
凄い努力してたのは知ってる
だからこそ
凄いなと思って
私は君を同期として見ていなかった
よく敬語について言われました
同期なんだからタメで喋れって
それはやっぱ
君が怖かったからだと思う
それが決定的になったのが
去年の春
同期だけで話し合おうってなったあの場
君が意見を言う姿を見て
高校時代の私が壊してしまった部活の
きっかけとなった彼を思い出した
後悔してもしきれない
高校の部活を思い出しちゃった
そしたらもう
君に関わるのが怖くて仕方なかったんだ