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手紙

第3章 1.S君へ


そっからは

だいぶ楽に話せたと思う



特にKちゃんについての悩みを聞いてくれて

ありがとう



色々ぐちぐち言ったのに

君が理論立ててくれると

凄くすっきりしたんだ



私が仕事が終わらなくて

終バス逃して歩いて帰るときも

なんだかんだで付き合ってくれたよね



あの時私は

ごめんなさいを連発してたけど

本当はありがとうの方が強かったんだ



気使わせてごめんなさい



でも、ありがとう



そして演奏会



君の目指す音楽に仕上がっただろうか?



君の笑顔の要因になれただろうか?



差し入れの手紙には

笑ってしまったけど

君の真剣な手紙に泣きそうになった



この団を

離れたくないって何度も思った


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