人生憑依。
第1章 抱く心情
「俺はゲームがあればいいんです」
「え、俺は…?」
眉を下げ、二宮の顔を覗き込む会長。
すると二宮はクスリと笑い、
会長の頭を撫でた。
「翔さんは特別」
いちゃいちゃいちゃいちゃと
甘ったるいオーラを放つ二人。
俺は静かに舌打ちをした。
「…二人とも、そろそろ戻んなよ」
俺がそう言うと、
二人は時計を見た。
俺もちらりと見る。
あと3分程で昼休みは終わり。
5限目が始まる。
「ちょ、にの急ぐぞ…!」
「あ、待っ…わっ」
「大野くんも授業に遅刻しちゃうよ…!」
二宮は会長により引っ張られて
美術室から消えた。
刹那、静かな空気が俺を包む。
よっぽど二人が騒がしかったのだろう。
ふと床を見ると
そこには会長が放った精液がこぼれていた。
俺はしゃがみ、指で掬うと
それを口に入れ味わう。
「苦ー…」
眉をひそめると
また立ち上がり、
奥の部屋にあるアトリエに向かった。
アトリエに入りドアを閉めると
俺はドアに寄りかかり、
ベルトを緩めた。
「ん、…」
うっすら勃っている自身に
指を這わせ、裏筋をなぞった。
会長の裸体を、
会長の自身を、
会長の蕾を、
おかずに俺は激しく手を動かす。
「はぁっ…はぁ…あ、っ…ふぅ…っ」
興奮する全身。
気持ち良い感覚に溺れる俺。