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KISSからはじめよう

第8章 智、決断する

「遊びに来てもいいんだよ、いつでもね」

外にはなかなか出られないからね…と
付け加えると
「そうだよね」とキッパリと言う

「すまないねぇ…」
「気にしない♪」

この子は強いかも…

「…智さん…ホントに…」
「ん?」

食後のコーヒーを啜りながら
彼女はぼそっとかわいいコトを言う

「会いたいって思ったらすぐに来てもいいのかな…?」
「いいよー」
「その…何時でも…?」
「何時でも」

んふふふ♪と嬉しそうで
おれも、んふふふ♪と微笑みながら
彼女をむぎゅっと抱き締める

「好き…だよ」
「えへへ…」
「千尋ちゃんは?」
「んーどうでしょ(笑)」
「なっ!?」

ふざけながらおれにキスをしてきた
何度も何度も啄むように
軽く唇を重ねていく

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