執事様のご奉公〈BL注意〉
第2章 秘密の時間
「あ、はやたーん、おはよッ」
勢いよく走ってくる守を、
減なりしながら見つめる。
「もぉー…どうしよー…俺、
奏が好き過ぎて死ぬかも」
「はやたん、朝からお疲れムード?俺が癒してア・ゲ・ル…」
「イイ!
全力で遠慮しておく!」
こいつ、遠藤守(エンドウマモル)は幼稚園からの友達で、昔からの顔なじみである。
その為、俺が「男に恋をするのが普通はおかしい」と知る前に、奏が好きなのを伝えてしまった。
それを心から後悔するはずが、聞く所によると守の好きな人も「男」だったらしい。
なので、他には相談出来ない事などは、全部俺らで共有しあっている。