執事様のご奉公〈BL注意〉
第2章 秘密の時間
「ええっと、次の授業では準備が必要なので、小野くんお願いします」
授業の手伝いで、必ず指名される俺は、どうやら気に入られているらしい。
…いや、利用されているだけなのだが。
多分、やりたい女子は沢山いるから、あえて男子を選んだのだと思う。
女子を選べばその女子が嫌われてしまうし、男子の方が安心だ。
一応真面目に振る舞っている俺ならば、文句も付けまいと思っているんじゃないかな。
・・・まあ、
嫌じゃないけどさ。
先生格好いいし―――…って。
そんな事を考えてしまう俺は、
絶対変だよな…。