執事様のご奉公〈BL注意〉
第2章 秘密の時間
「まもー…俺、脳みそがおかしいのかな…。抱きしめる訳ないのにさー…」
ションボリしながらいつものように守に話を聞いて貰う。
こんな話を出来るのは守だけだし、守も嫌がらずにそれを聞いてくれるから安心して話せるのだ。
「もし執事が無理なら、
俺が―――…」
・・・―――ガタッ
守が何か話していたみたいだけれど、教室が静かになるので俺たちも前を向いた。
教室のドアが開き、担任の望月桂(モチヅキケイ)が入ってくると、さっきまで騒いでいた女子達が一斉に黙り込む。
そう、この望月先生は、先生…いや、この学園で間違いなく一番人気の人だ。