執事様のご奉公〈BL注意〉
第1章 朝の目覚めは
「今日は朝からどうします?
紅茶でしょうか、コーヒーでしょうか?」
「…こ、紅茶で」
相変わらず綺麗な顔。
まだ寝起きで脳は回転していないはずなのに、彼の事を考えると脳がフルスピードで回転する。
顔が整っているだけではなく、スタイルまで良い。「完璧」というのは、まさに彼の事だと思う。
「…――聞いてます?」
「あ・・・うん」
思わず魅入ってしまった所為で、話を全く聞いていなかった。
幼少期からずっと一緒にいるはずなのに、全然慣れないのは何故だろう?
・・・間違いなく、
彼が格好良すぎる所為だ。