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姫と騎士と吸血鬼

第5章 続く影




『作り笑いは相変わらずですね』


「アスタは手厳しいな…」




ジー





………



隣から視線を感じる




『何でしょうかマリティアさん?』



「あっいえ、


あの…アスタ様はお兄さまと契りを交わされないのですか?」




『交わしません』


これは決定事項



「どうしてですか?」



どうしてマリティアさんはそんなに興味津々なのでしょうか



『国のしきたりです』


「しきたり?」



マリティアさんには難しいのかな?




『しきたりとは、簡単に言えば決まり事です』



「決まり事ですか…

あの…!明日、アスタ様のお屋敷にお兄さまと伺っても宜しいですか?」



『えぇ』




この後は


私とマリティアさんが中心で、スザクは聞いているだけだった









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