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先生が教えて。

第21章 先生の部屋




「…何やってんの」




紅茶を運んで来た神田が床に座ってる私を見下ろす。




「愛梨ってそういう趣味あったの?」




そういう趣味って…!



「違うよ!
ただどこに座ったらいいか分からなかっただけで…」




「ぷっ、変なの。
普通にソファ座ればいいじゃん。
ほら、座って」




ドサッ




フカフカの白いソファに腰を下ろす。




「砂糖何個?」



「あ、二個で…」




何か不思議な気分。




先生の部屋で紅茶を飲むなんて…。



つい最近までは他人のようなものだったのに。




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