先生が教えて。
第35章 影
----------------------------
次の日、仕事を早く終わらせた私は予約をしていた美容院に向かった。
「つい最近カラーリングしてパーマかけたばかりだよね?突然どうしたの?」
「…彼氏が、黒髪が好みって言ってて…」
「へぇ〜、
僕はこっちの方が好きだけどなあ」
いつも担当してもらってる修二さんとは結構長い付き合いで、歳も近く気軽に話せる仲だった。
「ブラックのストレートかー、
まあ愛梨さんならなんでも似合いそうだね。任せて、超可愛くするから!」
自分でも馬鹿馬鹿しいと思う。
髪型まで変えるなんて。