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にゃんと喘いでくれるよね

第8章 猫と彼女





「な…泣くなって…っ!」







僕の心と体は一致しない。









みいの事を考えて…考えても


体は





彼女にとらわれていて



勝手な行動をする。








「…だ…っ…てぇ…っ」







「泣くなって!!」










ギュッ







「いかねーから!


どこにもいかねーから!



な?」









「本当に…っ?」









「本当だから!!



だから、泣くな!!


頼むから…」









ボソッ




「頼むから…彼女を

忘れさせて…」








白石に聞こえないように



つぶやいた。








きっと…僕の心も泣いているんだろーな





ごめんな。










僕は白石が泣きやむまで


ずっと白石のそばにいた。

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