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私のはぐるま

第1章 出会い

手を繋ぎ、5分とかからない道を15分でも20分でも時間をかけて歩く。

いつもならそのままバイバイだ。
一仕事終えた後の爽快感からか、いつもの別れ方にイライラした私はぐっっと手を引きよせキス寸止めをする。

向こうの同意があるのかどうかを確かめるためだ。
すると、私を抱え込むように抱き寄せ、長いキスをする。

「彼女さんに悪いことしちゃったね」
「気にすることないよ」
「だってあたしが仕掛けたから」

またキスの嵐を浴びる。
「今のは俺から仕掛けた」
「ふふ、同罪だね」





この日から、だんだん歯車が狂っていく。

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