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私のはぐるま

第3章 帰り道

しばらくして勇の帰りが気になった優南が水槽から目を離す。


すると携帯を見つめる勇がベンチに座っていた。


「いるなら声かけてくれればいいのに」

「好きなだけ見ていいよって言ったでしょ?」

「そうだけど・・・何してるの?」

「写真見てた、ほら」


そこには真剣に水槽を眺める優南が写っていた。


「恥ずかしいから消してーーーっ!」


「なんでよ?かわいいから撮影したのに」


「ダメダメ、あたし写真写り悪いの」


「かわいいからダメ、待ち受けにしちゃうもん」


「もぉー><」


そんな他愛のない会話をしながら水族館を後にした。

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