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私のはぐるま

第5章 解放



遡れば、高校生の頃。




優南はそこらの女子生徒だれしもが嫉妬するくらい男子生徒に人気があった。



誰とでも分け隔てなく会話をし、明朗快活で笑顔が印象的な子だった。



先輩たちは、優南がチヤホヤされていることが気に入らなく学校全体で壮絶ないじめにあっていた。



しかし、優南はいつもと変わらず人と接し、誰に頼ることもなく無事卒業をした。



そのことで、優南の心は荒んでしまった。壊れてしまった。




だれも信用できない子になってしまっていた。




他人の幸せを壊してやりたいと。

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