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身代わりH

第9章 *印象





その数分後-…。



ボーッと部の様子を眺めていたユミの後ろで、先輩マネージャー達が興奮気味に囁く声がした。




「ねえちょっと…あれって…」




「えっ…ウソ!」




なになに、なんの話…?



ユミが訝しげに視線を泳がすと、グラウンドを大きく横断してくる人がいた。




あの格好はサッカー部…って、ええ?!




雅のお兄さんじゃん!




ウッ、ウチの部に何か用なのかな??




ユミも先輩マネージャー達と同じくたじろいだ。




が、拓真はそんな後輩達を気にする風でもなく、ベンチまでやってくると、




「市ノ瀬、悪い…雅は?」





と話し掛けて来た。

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