テキストサイズ

身代わりH

第11章 *勉強・・・っ?!

やわやわと胸を揉まれ、徐々に体の芯が熱くなってくるのを感じながら身を捩ると、お兄ちゃんが言った。




「何言ってんだ、おまえが悪いんだろ…オレの説明聞かずに、いやらしい想像ばっかしてたんだからな」



「-っっ!」




何も言い返せずに固まるあたしの肩ごしに、お兄ちゃんが課題を覗き込んだ。




「-問3。T-F=0…が、①。N-2.0g=0…が②…」




-ホントにやるのっ…?




お兄ちゃんが淡々と数式を並べ始めたのが聞こえて、あたしは半信半疑でシャーペンを動かした。




胸に当てられたまま動かない手が気になるけど、言われるままに書くしかない…そう思いながら聞き取りに集中しようとした時。




「…T-0.30g=…その調子だ」




-くにっ。




「-っ!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ