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身代わりH

第11章 *勉強・・・っ?!

「続きは…?0.…?」



お兄ちゃんは一度手を休めてそう囁くものの、




「…れ、れーてん…っぁあっ…ろく、かけるっ…ぁっん…っ」




あたしが喋りだすと指を動かす。甘い快感に耐えながら式を読んでも、ちっとも頭に入ってこないのは確かだった。




お兄ちゃんの…意地悪っ…こんなんじゃ…、まともに読めないよっ…。




「…きゅ…てん…っっ、はち…ぃ…っ」




既にまともな思考能力は残っていない。



それでもお兄ちゃんが書き並べる数式を凝視しながら読み上げていく。




シャーペンを持った手がお兄ちゃんの掌に包まれてるのが嬉しくて、その温もりもあたしの神経を高ぶらせた。




…勉強の時間なのに…今、あたしの頭の中を支配してるのはお兄ちゃんだけ。




「ぃ、こぉるっ…っ、あっ…ぁあ…っん!」




「イコール、何?」

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