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身代わりH

第17章 *男子更衣室

お兄ちゃんは少し待ってくれたけど、それでも言えないあたしを見兼ねてか、




「仕方ないな…じゃあ…」




と言い、鼻と鼻がつくほどの距離まで顔を近付けてくると…、瞼を閉じた。




-えっ…?




…これって…まさか…あたしからキスするの…?




…キリッとした眉。




閉じられた瞼に…、長い睫毛。




筋の通った鼻、薄く開いた唇…。




目を閉じてあたしのキスを待つお兄ちゃんの顔は…すごく色っぽくて、ドキドキする。




-お兄ちゃんっ……大好き…。




あたしは心の中でそう呟きながら、そっ、と唇を合わせた。

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