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身代わりH

第17章 *男子更衣室

あたしが途端に頬を染めると、お兄ちゃんはクス、と笑って言った。




「…白い液がついてる。…おまえのだ」



「-!…」



…嘘っ!



「ご、ごめんなさいっ…///」




強烈な羞恥に襲われて頭を下げると、スッとお兄ちゃんが近付いてきた。




「バカ、謝ることじゃない…オレが言いたいのは…」




そしてそこで言葉を区切ると、トン、と壁に手をついてあたしの顔を覗き込んだ。




「…キスだけでこんなに濡らしてるくせに…、本当にここでやめていいのか…、聞いてるんだ」



「…っっ…」



-…そんなの…っ。



…いいわけ…ない。



「・・・あたし・・・っ」



思わずそう口にしたものの、続きが上手く言えない。

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