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身代わりH

第3章 *家に帰ると・・・

ガバッ!!



布団から跳ね起きたあたしは慌てて鞄の中をまさぐった。



-ピルルル、ピルルル。
液晶には、『アキコ』の文字。



-どうしよう、聞こえてないかな?!


ピッ。



焦りまくったあたしは急いで通話ボタンを押して、部屋の隅に移動した。



“もしもし?雅~?”

「-アキちゃん?ちょっと今ね-」

“雅~!ごめんねぇさっきは!なんかイケメン揃いだっていうから合コン行ったんだけどぉ、全然ナイの!”



今はマズイから、と切るつもりだったのに、アキちゃんはそれどころじゃないみたいだった。



“マジありえないから!うちらドン引きでさぁ~、とりあえずノッてあげてたんだけど、そしたら調子乗ってきて、マジうざ!ホントうざいの~!”

「…そ、そうなんだ…」



隣…大丈夫なのかな…?

とりあえず隣が気になって仕方ない。


ついでに、明らかに怪しい今の格好も落ち着かなくて、あたしはちらちらと入口を伺いながら答えた。

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