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身代わりH

第19章 *広まる噂

ユミちゃんが不快そうに眉をしかめて隣のクラスを通り過ぎる。




「なによ、感じ悪い…」




…なに?あたし…なんかした?




そうして、首を傾げながら教室に入ろうとした時、その謎は解けた。




「…楠雅チャン」




教室の入口にたむろしてた男の子達のうち一人が、ニタニタと笑いながら話し掛けて来た。



確か…サッカー部でお兄ちゃんの後輩の、新谷くん。




あんまり話したこともないのに、なんだろう?




そう思って立ち止まったあたしの耳に入って来たのは、とんでもない言葉だった。








「今日は…3年の男子更衣室行きたい気分?」







「-!!」




途端、雷に打たれたような衝撃が全身を駆け抜けた。

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