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身代わりH

第19章 *広まる噂

あたしが恥ずかしさと悔しさで拳をぎゅっと握りしめると、




「ちょっと!いい加減にしなさいよ!」




すかさずユミちゃんがたしなめてくれた。




新谷くん達は「おっと」と目を丸くして、わざとらしく肩をすくめた。




そして、予鈴が鳴り始めたのを聞くと、




「ま、相手なんて誰でもいいんだろ?ソノ気になったらいつでも呼んでくれよ。オレは女子更衣室がいいな」



「あ、オレトイレ希望」



「オレも」




ククク、とバカにしたような笑いを浮かべて口々に勝手なことを言い、新谷くん達は教室に入って行った。

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